ジョルダン測度

Sを平面状の有界な集合とすし、その分点\mathcal{G}をいろいろに取ったときに、\bar{S}(\mathcal{G}) の全体の集合を\bar{\Sigma }で表し、\underline{S}(\mathcal{G})の全体の集合を\underline{\Sigma }で表す。
ここで、分点とは、区間内にとった任意の点のことである。
この場合、面積なのでx軸上の任意の分点と、y軸上の任意の分点の組全体を\mathcal{G}としている。
又、ある面積の近似を考える時に、図に縦と横に平行線を沢山書いたものを考える。
此の時、求める図形の縁を含む小矩形(長方形)をあつめたもの(図形を外側から近似したもの)を\bar{S}(\mathcal{G})とし、縁を含まない小矩形を集めたもの(つまり、図形を内側から近似したもの)を\underline{S}(\mathcal{G})と書く。

\underline{\Sigma }は上に有界な集合であり、\bar{\Sigma }は下に有界な集合である。
つまり、^{\exist}sup\underline{\Sigma }, inf\bar{\Sigma } なので
これらをそれぞれ、
ジョルダン内測度
|S|_{*} = sup\underline{\Sigma }
ジョルダン外測度
|S|^{*} = inf\bar{\Sigma }
と呼ぶ。

又、tex:|S|_{*} = sup\underline{\Sigma }] = |S|^{*} = inf\bar{\Sigma } のとき、Sはジョルダンの意味で面積確定の図形であるといい、

S = tex: S _{*} = sup\underline{\Sigma }] = [tex: S ^{*} = inf\bar{\Sigma }]

と置いて、|S|をSのジョルダン測度という。

ルベーグ積分30講 (数学30講シリーズ)

ルベーグ積分30講 (数学30講シリーズ)

を参考(もとい、抜粋)